東京・名古屋など大都市は弁護士が飽和している

新司法試験

毎年2000人もの弁護士が誕生

少し前までは地方によって弁護士がいない市町村もあり、わが町にも弁護士さんが来て欲しい、という声も聞きましたが、今は逆で弁護士が飽和状態になっているようです。 新司法試験で毎年2000人もの弁護士が誕生しているため、苦労して合格しても就職できない弁護士がいるという信じられない現象が実際に生じているのです。

滋賀県や島根県では10年間で弁護士の数が2倍以上に増えているので、地元では就職できない状況のため他県に移ることも検討しなければならないといいます。 このため知人の事務所に間借りする弁護士を軒先弁護士(ノキ弁)、見習い期間でいきなり独立する弁護士を即独(ソクドク)という単語も定着しています。 検討して生まれた制度にもかかわらずこのように弁護士になっても仕事がないようでは、新司法試験制度が甘かったのではないでしょうか。 毎年2000人もの合格者を誕生させても、この先社会で吸収できるだけの需要があるのかわかりません。